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平日は音楽関係の仕事~週末はCDも出す口笛奏者のブログ17年目。月12回更新継続中!


by TARO

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総選挙


後輩に席を譲れという方もいるかも知れません。
でも、私は席を譲らないと上に上がれないメンバーは、
AKBでは勝てないと思います。

悔しい力をどんどん私たち先輩・・私達にぶつけてきてください。
潰すつもりで来てください。
私はいつでも待ってます。
そんな心強い後輩が出てきたならば、
私は笑顔で卒業したいと思ってます。
(篠田麻里子)

AKB総選挙。個人的には見応えがありました。

もともとが篠田推しであった私、今回の麻里子さまのスピーチには心打たれると同時に、一抹の寂しさを感じたのでした。
スティーブジョブスとも並び賞されるこのスピーチを言う前に表情を崩し、涙をこらえた顔になった麻里子様をみて
「あぁ、麻里子さまとて自分の引き際を考えているのか・・、」と気付きました。
恐らく若手の台頭も日頃より感じていたんだと思う。
その上で、来年はもっと厳しくなる・・・年齢的にもそろそろ次のステップを考えなきゃということで、引き際への道作りを始めたのではないか?と。
その第一歩が、今回のあの発言になったのではないか?と見るわけです。
世の中、引き際を間違えて不細工なことしてる人間が山ほどいる。特に既得権や名誉欲が欲しい年寄り連中が、経済界などに蔓延(はびこ)り続け、日本を狂わせている毎日。
そんな中で、麻里子さまのこの潔さ・・・・。泣けてくるわ。

まゆゆも昨年までは「順位など気にしない。私は私」と言っていたが、2位というポジションがそうさせたのか?麻里子さまのスピーチで目が覚めたのか「来年は1位を狙いたい!」と。
以前より次期「絶対的エース」の呼び声が高い逸材だ。
自覚したのは大きい。

まぁ・・それにしても、大島優子は・・・ええねぇ。
ちょっと枯れた声でのスピーチ。
第二回大会での優勝スピーチも枯れてて大好き)
まさに、AKBという賑やかな組織にあって、唯一「幸薄」が似合う女。
今後は新興勢力とともに頑張って盛り上げて欲しいと(勝手に)思っております。

しかし、いろいろ批判があるのも知っている。
やはりここまで大きな出来事になると、批判も増えるというもの。
別にいいじゃないか?と。だいたいこの総選挙を否定する人の意見をきく、と感情論としては成立するが、正論としてはあんまり刺さらないものが多い。

「日本が大変なときにこんなことやってる場合か?」
んじゃ日本が大変なときに、ゴールデンでつまらないバラエティ番組やってもいいのか?総選挙を放映しなきゃ、代わりにつまらんバラエティ番組やるだけだろ?と。
総選挙の日だけ日本が大変なわけではなく、そうであれば日常的にやってるつまらんバラエティ番組をもっと恒常的に批判しろ、と。
もっと言うと、AKBが悪いのではなく、テレビ局の問題。

また、投票権付きCDの仕組みを悪く言う人。
一度、毎年夢の島にどれだけのCDが破棄されてるか、見に行ってください。
タダで捨てられるより、誰かが買ってくれてる方が捨て甲斐があるわ。
ちゃんと経済効果になってるねんから。・・・それでCDショップは潤ってる。
AKBとジャニーズがなければ、CDショップはもっと減ってるぞ?
それに、はるか昔から、チャートのために発売週に商品を買い取る事務所やレコード会社があり、演歌のキャンペーン行くと何十本もカセット買い取ってくれる有力者がいる。
まさか知らないわけじゃないでしょ?それは責めないの?
昔から音楽業界ってそういう側面あるやん?何を今さら…って感じ。

彼女達の楽曲や振り付けは小学校や幼稚園の運動会で広く使われていて、そんじょそこらのヒット曲より二次利用されている。パッケージが捨てられようが何されようが、立派な「ヒット曲」なのだ。
ヒット曲を昔のように200万枚売る手段として作り出されたマーケティング手法として、ここまで世間をにぎわせており熱狂させている仕組みは、もうちょっと評価されてもいいと思うけど。

つまり、パッケージの売り方としても、過去の悪しき(⁇)慣例の範囲内だし、曲は広く二次利用されたヒット曲。 目くじら立てるほどの問題はないように思う。

だから「いい・悪い」じゃなく、はっきり「キライ」と言ったうえで批判したほうが聴くに値する意見である、と。
私は、「好き」なのでこれからも注目しております。
# by t_yana | 2012-06-09 09:39 | ニュース | Trackback | Comments(0)

おいっ、菊池!

「走る爆弾娘」菊池直子、逮捕。
17年は長かった。
わりとポチャッとしてた人が、何だかスリムな普通の女性になっておりました。
普通見ただけならわからん。今回も同居人の友達が通報したそうです。

それにしても、過去にかなりのご近所さんだったとは。
出会ってたかも知れません。
一生逃げ回る根無し生活より、無期懲役でも25年くらいで出て来る場合もあるし、17年前に自首を選んでおけば、も​しかしてもう少し先に形の上だけでも社会復帰できていたかもしれないのに。
自業自得なんですが。

ただし、まだオウムって暗躍してそうで怖い。
菊池も逃走中に高橋克也容疑者に何度も会ってたとか言うし、その逃走資金を出してたヤツもいるってこと。
それにまだ、オウムの残党が新たに名前だけ変えて新しい宗教法人やってる。
一体どうなってるんだ?

聞く所によると、高橋容疑者には1000万の懸賞金がかかっているらしい。
思いついたけど、宝くじとか買っても全然あたらないので、それよか今なら川崎・横浜近辺をくまなく探して、高橋克也容疑者を探したほうが、まだお金貰える確率高くないか?
少なくとも自分の努力で何とかなりそうだし。
菊池直子について密告した同棲相手の友人も懸賞金もらったんだろうか?
これ以上景気悪くなれば、「逃走中の懸賞金付き犯人探しビジネス」も流行るかもしれません。

まぁ菊池直子も、ここまでくればビジネスができなくもないわけじゃない。
手記本を書くのもよし、それが映画化されると話題になることは間違いない。
不謹慎と知りつつ、「菊池直子」を映画化するときのスタッフを先週、ワ​タミで討論。
主演の菊池直子役は石田ゆり子、
同棲していた男性は​カンニング竹山、
追い続ける刑事役はベテラン刑事が平泉成、
若手​刑事は山本太郎で満場一致。
逃げ続ける高橋克也は渡部篤郎などいかがなものか。
もちろん、石田ゆり子と渡部篤郎の濡れ場もアリ、ということで。

主題歌は平井堅か中島みゆきで割れている。
タイトルは「トタン屋根の家」という案が出たが、反対意見多し。


それにしても、じゃぁオウムって一体なんだったんだろう?
・・・そんな結論が見えてこない。
洗脳ビジネスって後を断たないし、これから先それを使ってクーデターを起こそうとする団体だって出てこないとは限らない。
残党だっているし。
娘たちの世代は、この大事件を知らないんですよね。

何かちゃんと語り継がねばならない要素もあると思うのです。
# by t_yana | 2012-06-08 23:22 | ニュース | Trackback | Comments(1)

ミシェル・ペトルチアーニ

月曜に、ミシェル・ペトルチアーニの伝記映画の試写会に。
公開が今年あるそうで、「ミシェルとかメチャ好きなんですけど」とか以前に言ってたのを覚えていただいてた日本での配給元さんからのご好意で招待されたので六本木へ。

ミシェルは有名なジャズ・ピアニストですけど、ジャズピアニストなんて知らない人は知らないわけで、簡単に言うと・・・
生まれつき障害を持って生まれ、オトナになっても100cmくらいしかない小人のような人。ただし、もうどうにかなりそうなくらい美しいピアノを弾く人で、ハンディキャップという「同情」を抜きにして、ピアニストとして全世界のジャズミュージシャンから尊敬の念を集めていた人です。
またその先天的な病気ゆえ、長生きできないとわかっていたからか、積極的に音楽活動を展開し、結局1999年に36歳で亡くなった。

最後の日本公演はブルーノートで、そのライブ盤は今でも愛聴盤。ドラムはスティーブ・ガッド、ベースはアンソニー・ジャクソン。言うことなし。
アナログでブルーノートから出てた「パワー・オブ・スリー」は死ぬほど聴いたわ。

でも正直に言うと、どれほど上手いピアニストであっても、僕の心のどこかにも「ハンディキャップがあるのに」とかそういう気持ちがあった。・・・聖人君子のジャズ・・・みたいな?
聴けばわかるはずなのに。そうじゃないことは。

この伝記映画では、本人の生前のインタビューや家族、友人などのインタビューで構成されている合計100分の映画。
もう、徹底的に「人間・ミシェル」を見せ付けられた。
ミシェル、ごめん。あなたのこと、かわいそうな目で見てました。

彼はすぐに女を口説き、3人も奥さんを替え、みんなに愛されたヤリ手の男で、しかし満たされないみのがある貪欲な「男」で、誰かにいつもいてほしい寂しがり屋。
歴代のミュージシャン同様、女だけじゃなく、酒も飲み、ドラッグにも手を出してた。
ミシェル、他のミュージシャンと変わらんやん?
でも、自分の寿命がわかっているだけに、長生きを考えず、身体のハンディを考えずにいつも全力投球で、結局36歳で力尽きた人。

何と言うか、人間なんですね。当たり前やねんけど。
インタビューで、
「死んだら何が起こるのか?ってワクワクする」
「だって、せっかく死ぬのに何も起こらなかったらガッカリだよ、同じだろ?と。だったら生きてるよ・・・ってね」
みたいな話があった。そのポジティブさ・・・。今の自分にも必要かも。

それにしても、ミシェルのカタログがほとんど発売されていないってどういうこと?
EMIよ、ブルーノートのカタログなんて全部再発売すべきでしょう?
amazonでもほとんど中古です。
ショパンの近くにお墓を立てられ埋葬されている、フランス最高のピアニスト。
映画の公開をきっかけに・・でもいいのですが、何とか彼の作品が手に入る状況を作って欲しいものです。


# by t_yana | 2012-06-07 23:14 | 音楽 | Trackback | Comments(3)

レコーディングで気付いたこと

先週の日曜はレコーディング。
自分のアルバムではなく、J-POPをジャズでカヴァーするアルバムで、1曲口笛で参加というもの。
自分のアルバムではないんですけど、このCDの企画自体に絡んでることもあり、自分の演奏以外のところもほぼずっとスタジオにおりました。
レコーディングで気付いたこと_c0051760_2311947.jpg

だいたい口笛吹く予定などなかったのですが、アレンジャーの方が「せっかくなので太郎さんどうぞ」みたいな感じで・・・んじゃまぁいいか・・・みたいな感じで・・・・1曲だけ参加みたいな・・・。
周りはとにかく超一流どころのミュージシャンでしたので、ほぼ「せーの」で録るスタイル。しかもみんなプロ中のプロなので、1発か2発目でOKテイクを出すのです。

まぁ結果から言うと、あまり口笛を聴いたことない人が聴けば「すごくいい」と言ってくれそうだけど、日頃より口笛を突き詰めようとしてる人が聴けば「なるほどね」くらいの演奏しかできなかった。
それを合格点と言うかどうかはさておき。

で、いろいろ帰って聴いてみて、反省もして、課題も出し、何が問題で、何が言い訳になるのか?をいろいろ考えてみた。

口笛のレコーディングって2つあって、例えば15秒CMのような「ただ口笛で吹けばいいです」的な仕事なら、何でもいいし、誰でもできると思います。
しかし、ちゃんとした音楽ものなら、その場で譜面を渡されてじゃぁ吹きましょう・・・というのは、なかなかツライことがわかった。
なぜなら、「キー」なのです。
「キー」が合わなければ、どんなに努力しても口笛をおいしく響かせれない。他の楽器のようにキーに多様性のある楽器ではないことに気付きました。たとえ3オクターブ出せても、おいしく響かせれるところはわずかな音域で、あとはオプションが増えてるだけ・・・みたいなもんです。
特に低かったりしたら、息は続かないし、響きが悪くなるし・・・で、なかなか大変。低い音を出す練習はしてるつもりだけど、そこがメインになるような楽曲はかなりつらい。
従って、音楽もののレコーディングは仕事の発注が来た時点で、事前にアレンジャーと「キー」について充分打ち合わせ、わがままを言えるなら言ったほうがいいと思う。

さらに、口笛を録り慣れているエンジニアは少ない、ということ。
なので、やたらにリバーブ(エコー)をかける人がいたり、全然かけてくれない人がいたり。「典型的な口笛の音色」というのがエンジニアに浸透していない。
リバーブをかけ過ぎると音質の調整が大変。なので、できるだけレコーディング中の音も、ミックスするときの音も、自分のレコーディングじゃなくても「リバーブはこのくらいで」と自分からお願いするようにしたほうがいいです。

それから、「ダイナミクス」は音楽の重要な要素なので、生演奏では絶対「大きい音」が必要になりますが、レコーディングにおいては、あまり大きな音量で吹かないほうがいいです。
自分の作品のレコーディングなど、時間をかけて口笛を録れる環境のときは、エンジニアの人も口笛に慣れてくれるし、いろんな音量やフレーズを試しながらレコーディングできる時間もあるので、大きい音で吹いてもいいと思いますが、時間に制限のあるような今回のような呼ばれていくレコーディングだと、ちょっとそれは危険かも知れないと思った。
というのは、口笛は他の楽器と比べて、マイクを通せばすでにダイナミクスが大きすぎる楽器で(俺だけか?)、そこでさらにダイナミクスをつけようとすると、それが極端になって録れてしまう場合が多く、個人的には違和感を感じました。
ミックスの段階でいろいろ調整はできるとはいえ、できるだけ安定した音量で吹こうとすると、あまり大きな音量で吹くないほうがいいです。つまり音量の小さいときとの音量差を考えると、大きい音はなるべく避けたほうがいいのかな?と。
特に、自分の得意な音域のキーじゃないアレンジだと、音量が安定しない。・・・例えば、低いキーで演奏するときって、音程のみならず、音量も安定しないのです。
得意なキーだと、音程も音量も安定するので、それほど神経質になる必要もないんだけど。

それから、これも自分のアルバムならいいんだけど、口笛奏者として呼ばれて行くレコーディングに限っての話しなんだけど・・・
「口笛らしい演奏」をしなきゃ、かっこ悪い・・・と気付いた。
今回ソロ・パートがあって、まぁアドリブなんだけど、ものすごく苦労したのです。
後ろには有名ギタリストのギターソロがちょこちょこ入ってたり、有名ピアニストのオブリガードが入ってたり。他の曲では、フルート、バイオリン、サックスなどもソロで入っている。
例えば、僕の口笛のソロって、結構ギタリストのフレーズだったり、サックスのフレーズから派生するものが多かったりするのだけど、そういうのって目の前にサックスやギターのソロがあると絶対そっちのほうがカッコいいわけで、もう口笛で使えなくなる。
それぞれの楽器に特有の響きというか、その楽器っぽいソロやフレーズがそれぞれあるわけで、それをやらないとうまくハマらないなってことが身にしみた。
自分のアルバムだと、「口笛でこんなことやあんなことやってます」でいいんだけど、こういうレコーディングだと「口笛です!」を求められるわけで、一体口笛っぽいソロって、どういうフレーズなんだろう?ってことをすごく考えさせられた。
「自分なりにやればいいんだ」とも思ったんだけど、あんまりピロピロやってもハマらなかったし、やっぱり「ザッツ・口笛!」的なものを求められるときに、その通りのものがないってのはツラかった、と。
だから口笛に似合うフレーズって何なんだろう?ってことをちょっと研究したくなった。

で、最後に・・・なんだけど、世のミュージシャンはみんな本当に音楽が好きで、彼らはいろんな楽器を演奏するのが好きなのです。口笛にも興味を持っています。
口笛の演奏能力自体はたぶんまだ僕らの方があるんでしょうけど、そういうのって本当に小さな問題で、演奏の発想やフィーリング、楽曲への順応性などは(当たり前なのだけど)やっぱり音楽やってる人たちに負ける。
彼らはそこそこ口笛が吹けるようになっただけで、すごく音楽的に素晴らしい演奏をするのだろうな、と思いました。

音楽のスタイルにもよるんだけど、いろんな楽器を演奏するってすごく大事だし、いろんな音楽を聴いて演奏するってことも大事なのですね。
いつも思うんだけど、上手い人の演奏を見たり、上手い人と共演したり、上手い人と交流すると、やっぱりいつも打ちのめされるのがいい。
いつか口笛奏者で、他の楽器の人に影響を与えられるくらいの人が出てくればいいんだけどね。
# by t_yana | 2012-06-06 23:11 | 口笛 | Trackback | Comments(0)

メレンゲ ミュージックシーン

何と言っていいのかわからないほど感動してる。
今日はメレンゲの本当に久々のニューアルバム「ミュージックシーン」の発売日。
メレンゲ ミュージックシーン_c0051760_124990.jpg

それはまた、10年前に彼らがインディーズでデビューした日でもあります。

僕は、「ギンガ」「少女プラシーボ」と発売されたあと、いわゆるメジャーデビューからメレンゲに付いたスタッフでした。
当時僕はワーナーの洋楽部でジャズやらコンピレーションの仕事をしながら、インスト(歌のない楽器演奏者の)作品の制作をやっておりました。「癒し系」なんて流行ってた頃でしたしね。
で、ワーナーでメレンゲを発売するレーベルのトップから「このレーベルの中に、インストの作品を出していくセクションを作るから、こっちにきてくれ」と言われ、人事異動でそのレーベルに。
しかしながらインストのレーベルの設立は一向に進まず(結局できなかった)、そのうち「ヒマだろうから今度デビューするメレンゲっていうロックバンドを見てくれ」とか言われて彼らを担当することに。
今から考えると、これが僕の人生の転機だったのかも知れない・・・。
その頃のシーンは、下北沢を中心に活動するロックバンドが人気で、どこのレコード会社もギター・ロック・バンドを青田買いとも言えるほど、どんどんデビューさせていってました。
洋楽のロックや昔の日本のロックは詳しいんだけど、ホントいうと下北沢のロックバンドなんてほとんど知らなかった僕は、周りから「ちょっとお前のテイストじゃないよな」とか「大丈夫?」とか言われてましたが、そんなもんオレが一番不安に決まってるやんけ!?と思いつつ、メレンゲの「ギンガ」を聴いてみると普通にヤラれてしまい、「少女プラシーボ」聴いて「これなら好きになれる」と思って引き受けることに。
もうメレンゲは周りのスタッフが固まっていて、みんな仲よさそうな中に、僕が最後に紛れ込んだので、ちょっと居心地が悪かったのを覚えつつ、「何か大きな仕事をしなきゃ認めてくれない!」と、自分なりに頑張ってました。そのうちすごく協力してくれる人も増えてきて、FM802のヘヴィ・ローテーションなんて獲ったりして・・・あの時は「これでメレンゲも一気にスターだ!」と思ったのもよく覚えてる。

しかしワーナー内でいろいろあって、メレンゲがいるレーベルが解散になってしまい、そのレーベルのほとんどのアーティストが契約を切られる事に。僕が担当してる他のアーティストも契約がなくなった。
メレンゲは別の理由で当初所属していた事務所から離れたばかりの状態で、「事務所もないアーティストなんて真っ先に切られる・・・!これでメレンゲとも終わるのか・・・」と思いきや、そのレーベルの解散を命じた当時の社長はなぜか「メレンゲは残す」と断言。
理由を訊くと「そりゃお前、802でヘヴィローテーションとったばかりで(契約を)切っちゃうとマズいだろ」とのこと。とってなきゃ切られてたのか?ツイてるなぁ、コイツら・・・と思ってたら、続いて社長は
「それに・・・メレンゲ、よくないか?」と。
生まれて初めて「社長になりたい」と思った瞬間でした。
で、何を思ったのか、「ただし事務所もないんだから、当面お前が制作兼マネージャーをやれ」と言われてしまい、そこから僕とメンバー3人の密な関係が6ヶ月ほど続くのでした。

もちろんマネージャーなんてやったこともないし、何をやるのかもよくわからない状態。
だいたい「初恋サンセット」の制作~発売まで時期。当時のことは毎日マネージャーブログとしてネットで公開してました。今でも見れます。ご興味ある方はこちらからどうぞ。
当時のマネージャー(僕)の日記
第一回目の日記
8泊9日でツアーに出てる最中に、当時小学生だった娘が泣きながら「・・・パパ・・いつ帰ってくるの?」なんて電話かかってきたりしたことは今でもよく覚えてるけど、その娘がいまや高校2年だからね。
時の経つのは早いものです。

その後、メレンゲを今いる事務所(素晴らしい芸能事務所です)に所属させることになり、僕は晴れてマネージャーの仕事を解かれ、制作担当に専任して彼らと関わることになりました。

しかし正直に言うと、当時僕は「ギンガ」と「少女プラシーボ」のテイストの違いがずっと気になっていて、クボくんの音楽性を、一番近くにいた僕自身、よくわかってなかったのかもしれなかった、と思う。
できるだけ早く売れて欲しかったので、当時のシーンを考えて、ロックっぽさを出すように言ってたんだけど、
「他のギターロックのバンドと同じようなことは苦手」ってクボくんは時々言ってた。
それは「俺達は他とは違うんだ!」という自尊心というより、本当に純粋に音楽性としてそう言ってたのかな?と今にして思ったりして。

僕は「君に春を思う」「アオバ」「すみか」のレコーディングまでを担当して、メレンゲの担当を変わることになったので、アルバム「星の出来事」は半分以上僕が担当してるときにレコーディングしたり聴いたりしてた曲なんだけど、これらは全然ロックじゃないし。
たぶんこの頃からクボくんの頭の中にハッキリ方向性が出来上がってきたんじゃないかな?と思う。
ただし、このアルバムはいいアルバムだったけど、音質的に僕はあんまり好きになれなかった。これはクボくんの当時の好みだったのか、完成へのプロセスの通過点だったのかはわからないけど。

その後、少し長いお休みをとった彼らは(今では笑い話なんだけど)、周りのシモキタ系ロックバンドが解散したりレコード会社から契約を切られていくのを尻目に、ずっと休んでたのでその余波をうけることもなく・・・。
ちなみにどういうわけか、全く作品も出さずに休んでるバンドを、なぜかレコード会社は手放さなかった。いや、竹内まりやさんや山下達郎さんクラスなら驚きもしないんだけど・・・。メレンゲくらいのクラスで・・・。
ホント彼らはすごいのか、ツイてるのか・・・。
その理由もよくわからないんだけど、一ついえることは、ワーナーのスタッフはメレンゲ好きがすごく多い。現場のスタッフも営業も管理セクションで働いてるスタッフも、上のほうの人も。
あと、休んでるときも所属事務所はずっと彼らをサポートし続けてた。これはなかなかできることではない。
本当に彼らは愛されてるな、と思う。
愛されてると言えば、レーベルのスタッフ以外にも、デビューする前から彼らを支えてるロフトのH嬢なんて、ほんとスタッフなのかお姉ちゃんなのか母親なのかわからないほど献身的にサポートしてくれてたし、当時のサポート・ギターのソネくんも必死になってメレンゲの音楽を理解し作り上げようと頑張っていた。
その頃に知り合った人は、みんな宝のように素晴らしい人ばかりで、今でもお付き合いは続いてる。

で、話が戻るんだけど、今回の「ミュージックシーン」は、クボ君を中心とした3人の方向性が定まってきて作り上げた、一つの完成形だと思う。
よくぞ辿りついた、と。よくやった、と。
歌詞の世界も、サウンドも。演奏も歌も。
POPなんだけど・・・何て言っていいのかな・・・ど真ん中って言い方も出来るんだけど・・・その上でもっと遊び心と実験性に富んでて、それでいて切ない部分もあったり、懐かしい部分もあったり。
おもちゃ箱のようなアルバム。
これ、名盤だよ。
これこそ胸張って世に出せる日本のPOP MUSIC。
僕はメレンゲと出会って、J-POP(ROCKでもいいんだけど)を見る目が厳しくなってしまったんだけど、またメレンゲによってハードルを上げられてしまった。
しかし、えらいものを作ってしまったなぁ・・・と思う。

そんなことをいろいろ思い出しながら、このひとつの完成形にまで近づいたこのアルバムを聴いてると、本当にうれしくなってきて、実は朝から電車の中でホロリときてしまった。
おまけに日比谷野音で待望のワンマン。
ここまで時間がかかったけど、おめでとう。是非僕も参加させてね。

ワーナーを辞めた僕は、その後、大きい立派な会社に入ったんだけど、やっぱり音楽がやりたくて、辞めちゃって、とある会社にレーベルを作らせてもらった。
でも、メレンゲみたいなアーティストとはまだ出会えてない。
当時一緒にメレンゲの制作をやっていたW氏は、今や某レコード会社の制作部長。
「もうね、ロックバンドは懲りました。手間がかかるし、言うこときかないから」
とか笑いながら言いながら、考えてることは同じです。
メレンゲみたいないいバンドはなかなか見つからないのです。

どこにもない存在。誰でもない存在。

知らない間に涙や微笑が浮かぶ、たぶんみんなが欲しかったポップミュージックがそこにあります。
みんなも聴いて欲しいです。

これからも応援してます。

あっ、山ちゃんからメールが来た。
野音終わったら、是非飲みにいこう!
あの頃のみんなでね。


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# by t_yana | 2012-05-30 23:59 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

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